言いたいだけなんだ

独り言です。気にしないで下さい。

ドラマ【相棒】の再放送を見て思い出して切なくなった

【スポンサーリンク】

自動車整備士をやっているトトです。

しかし、前職は派遣会社の営業なんです。

 

凄いでしょ、全く畑違い(^▽^;)

 

【相棒 season9 第8話 ボーダーライン】をたまたま再放送で見ました。

ザックリとあらすじ。

腕に刃物による防御創がある転落死体が発見された。身元はすぐに分かったのだが、住んでいたアパートを解約してからの11か月間の足取りがまるで分からない。解剖の結果、胃からどう考えても変な組み合わせの食材が発見される。その変な食べ合わせの食材から興味を持った杉下は事件に首を突っ込み始める。 

 

ここからはネタバレです

就職氷河期で、やっと正社員になれると思っていた矢先、業績悪化の為解雇、そこで紹介された仕事も一か月で解雇。生活保護を受けようとするも、申請をごまかされ、出来ずじまい。

医療事務の資格を取るも、経験が無いと言われ中々正社員になれない。

正社員になったら結婚する約束だった彼女にも振られ路頭う。

路頭に迷っているところに名義貸しの仕事を紹介され、次々と名義を貸すようになる。

最終的には名義すら必要とされなくなってしまう。

何もしなくても腹は減る。お金がない彼は試食を食べ歩く生活になってしまう…。

試食を食べ歩く中、あるパン屋さんで言われた言葉、「良かったら買って下さいね(^.^)」。試食にしか来ないお客さんにちょっと嫌味を言ったつもりの店員さん。

そんな一言で、追い詰められていた主人公は試食のパンを全部奪い去ってしまう。

以前の住まいに新たな住人が越して来てしまい、就職活動に使う履歴書に書く住所も無くなる。

もはや、八方塞がり・・・。

そして、彼は自分で防御創に見せかける切り傷を付け、ビルの屋上から飛び降りて自殺。

社会そのものから襲われ、抵抗したが、殺された。と言いたかったのでしょうか…。

 

という、なんとも切ないお話でした。

 

 

大好きな相棒の話が長くなってしまいましたが、ここからが本題なんです。

 

前半で会社を解雇され、紹介して貰った建設会社でのお話。細かい法律は無視してざっくり話します。厳密には限りなくグレーな感じで派遣会社は成り立っているのです…。

その建設会社は行くあてのない人たちを一旦は派遣社員として引き取ります。(解雇された人は仕事をしなきゃ食って行けないので、中には問題を起こす人も居るでしょう。それを穏便に済ませる為に、次の仕事を紹介するからと言って、その建設会社に紹介するのです。)しかしそこは派遣会社、一旦は雇用するのですが、仕事が無くなったと言って、一ヶ月で解雇。ようは、はじめからその建設会社は長く雇うつもりは無いんです。

 

相棒に出てきた建設会社みたいに悪質では無いですが、ボクも結局は同じような事をしていたのです。

ボクが勤めていた会社は別にブラック企業ではありません。結構自由にしてくれて、営業と言っても別にノルマとか利益とかうるさい会社ではありませんでした。噂では、社長に肩を叩かれて、別室に連れて行かれ退職させられる社員もいたそうですが、真相は謎です。

それでも、やはりボランティアではありません。仕事が無いのに、給料を払うことは出来ません。いくら困ると言われても、どうしようもありません。無いものは無いのですから…。

今日の相棒の主人公は決して、やる気のない人間ではなく、一生懸命なんとかしようと、必死で考え、真面目に働き、資格を取るなどして行動を起こしていた人です。

それでもどうにもならずに、悲しい結末になってしまったわけです。

今日の話を見ると、途中いくらでも良くなる方法があったと思います。主人公のもう一歩が足りなかったような気もします。

しかし、それは客観的に見ているからだと思います。その時の本人にはどうすることも出来なかった事なんでしょう。

神戸役のミッチーも言ってました

 

『世知辛い世の中』

 

ホント、そうだと思います。もっとも、ボクは36才。昔のことなんて分かりませんが…。

 

本人もそうですが誰かが、なんとかしようと本気で手を差し伸べていたら、何とかなった事だと思います。右京さんが言ってました…。

 

世の中、この話よりもっと悲惨なことなんて、いくらでもあると思います。

それは、自分の利益の為に悪いことを考えるヤツが居るから…。でしょうけど。

 

なんだか、よく分からなくなって来ましたけど、いつもと違う【相棒】を見て、派遣会社で働いていた頃を思い出し、とにかく胸が痛くなりました。

 

って、話でした。

車の事より、派遣会社の事の方が詳しいかも知れない。って思ったので、これからも派遣会社について書いていこうかなぁって思いました。

 

こんな話を最後まで読んでくれた方がいたら、心より感謝します。

本当に、ありがとうございました。